スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

制作の流れ、編集後記

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ

その1(企画段階)、その2(現役キャスティング)、その3(OBキャスティング)、その4(前期~8月)、その5(9月)、その6(10月)・・・と、駆け足で振り返ってみた訳だが、


ハッキリ言ってどうも記憶が曖昧になっている個所もあり、
もしかしたら、一部デタラメを書いている個所もあるかもしれない。
(現に、執筆後に気付いた間違いがいくつかあり、黙って修正・加筆している。修正作業はおそらく今後も入ると思われ・・・)

特に9月の中旬以降は、衣装・小道具・大道具の製作が本格化して、多忙を極めたため、どの日に何が出来上がったか等の記録をちゃんと残しておらず、文中で全ての作業工程を網羅出来てはいない。
(あの期間は、必ず誰かがサークルボックスにいて、与えられた作業を進め、仕事がなければ、自分で探しだし何かを進めていた。あそこまで連日、サークルボックスが「活動拠点」として集いの場になっているのは、ここ数年見た事が無かった)


とりあえず、一つの舞台が出来上がるまでの、大まかな流れだけでも伝われば幸いである。


さて、肝心の舞台の仕上がりだが・・・、


勿論、細かな点でいくつも問題点はあったものの、お客様からは概ね好評価を頂いている。

本当にありがたい話である。
(特に子どもが身を乗り出して観ていたなんて話を聞くと、個人的には心の中でガッツポーズをしてしまう)


アンケートの回収は20枚ほどで、5人に1人の方が回答して下さった形になるが(まぁ、終幕が丁度お昼時だったし、雨も降りだそうとしていたので致し方ない)、後日、個人的にメールで感想を送って下さった方や、実際にお会いした際に、細かい点も含めご意見を下さった方もいらっしゃった。

皆様、本当にありがとうございました。



しかし、今回の公演、客観的に振り替えるには、まだ材料が不足なのだ。

そう、私自身が、まだ公演の録画を見ていない。
(本番中も早替えだとか、裏での対応があって、ゆっくり見ているどころではなかった)

明日、ようやくそれが実現できる。

とりあえず明日は、座長と私と現役のみで鑑賞。
(申し訳ないが、OBチームは今回声掛けず。単に場所のキャパの問題でである。機会はまた後日作るので・・・)


あぁ、楽しみなような怖いような・・・



さて、これで、今回の取り組みに関して、ビシッと締めたいところだが、
・・・このブログ、今後どうなるの?

「キラキラ座制作日誌。」で良くない・・・?


スポンサーサイト

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その6)

さて、10月3日の中打ち上げを終えて、一段落といきたい所だが、そうは問屋がおろさない。

通しリハが露見させた数々の問題、これを残された時間でいかに解決し、芝居を熟成させるか・・・

キラキラの星の戦士たちに、休息の時は無い!


2009年10月4日
 今まで手付かずだった映像パート、遂にクランクイン!
 記念すべき最初の撮影は、講義棟屋上に勝手に上っての、ジュダイ蒸着シーン
 蒸着シーンは#32の裏の劇中映像で、一度製作した事があるのだが、今回ポーズをとるのはジュダイ役の柴田先輩(実はシアター生駒の衣装を拝借して着てもらっている)。小柳によってフェスティバンの変身ポーズ(宇宙刑事3人のポーズを組み合わせたもの)が細かく指導された。

 午前の映像打ち合わせの中で、イッカク元帥に兜を付ける事になり、衣装デザインもそれに合わせて修正を余儀なくされる事に。犬士共通の証・痣のデザインもこの時に決められる。
 塗装作業も開始され、早速、コブンゴの部屋のパネルとアジトのゲートに色が塗られていく。 
 一方、アヌビスキラアク及びアスビーヌのテストメイクも別班で行われた。作業終了後に、皆で見に行ったのは言うまでもない

 そして、その晩、月出先輩がmixi上にアップしていたメインタイトル映像を確認・・・
 映像案
 BGMこそ某帰ってきた超人の曲だったが、画としては正にこちらの理想通りのもの!
 先輩としてはお遊びで作られた部分もあるとは思うのだけど、もう「初期ウルトラシリーズのノリでお願いします!」と正式にオファーしてしまう。


2009年10月5日
 早速、イッカク元帥のデザインが新たに起こされ、兜の制作にかかる
イッカク兜
 

2009年10月6日
 ゲンパチの十手の突起部分製作。紆余曲折を経て、ゲンパチの苦労が報われない結果に


2009年10月7日
 サークル共用棟にて稽古
 だが、共用棟は天井が低く、刀を用いての殺陣の稽古には不向きであった。
 (平台の上に乗ると、頭が天井にぶつかってしまう・・・)
 台風が迫ってくる中、集客の打ち合わせをする一方、ネットラジオの話題で盛り上がってしまう


2009年10月8日
 講堂を抑えていた日であったが、台風が近畿地方を直撃!
 活動休止日に当てる・・・が、衣装チームはボックスで作業に励んでいた
 (ボックスも多少の浸水があったが、パソコン等を配線しっぱなしだったテーブルタップは無事だった)


2009年10月9日
 あらかた完成したイッカク兜だが、花岡の頭のサイズでは被れない事が判明
 急遽、兜を左右に2分割し、パーツを追加してサイズを広げる事に・・・
 イッカクの撮影まであと3日・・・ガンバレ、河原氏!


2009年10月10日
 とは言うものの、他にも締め切りは控えている、衣装チーム
 翌日の撮影に間に合わせるため、アヌビスキラアク、急ピッチで仕上げ!
キラアク衣装
 一方、4幕のシノとゲンパチのアクションが詰められる中、ゲンパチ、突然トリプルアクセルから落下の顔面強打(単にすべって転んだだけ)。大丈夫か?おい・・・ 


2009年10月11日
 ドイツからの客人、OG井尻が土産のドイツビールを持ってやってくる。早速、6幕に使う「イッカク元帥のお許しが出た、通せ」のセリフを録音。(ドイツ語で話すテイクも存在したが、未使用に終わっている)
 また、#31のマリー様の風呂(ずっとボックス前に置いてあった)に箱馬を合体させ、あとはキャスター(何のとは言うまい)を装着して転がせるようにするのみの状態に。(ちなみに7幕終りのダイカクの一人芝居は、10月3日以降に追加されたもので、当初は何か台詞も言わせようと考えていた)
 夜は、蒸着シーンの残りとプロローグのアヌビスキラアクのカットを講義棟の教室内で撮影
 フェスティバンがアヌビスキラアクを演出するシュールな光景に・・・


2009年10月12日
 フナムシの「プレイバック」シーンで使われる映像用に、ダイカク・イッカクのカットを撮影。(この場面はプロローグと対照的に、笑えるほどチープな映像を目指した)イッカクのメイクもこの日に決定される。
 イッカクメイク
 その後、プロローグのフセ姫のカットを撮影(最初は平城旧跡かどっかの野外でイメージビデオを撮るんだとか言っていたのだが・・・)
 

2009年10月13日
 講堂でのキッカケ稽古、プロローグ~裏7幕までの照明プランを決定
 また、シャレコウベ(仁木の手によるもの。花岡のシャレコウベという事で、彼の特徴である眉毛が付けられた)から礼の珠が飛び出すカットが撮影され、映像素材はクランクアップ!
091013_0157~01
 今回の映像は、#32での反省を生かし、過度の多用は避け、各種設定の説明を分かりやすく見せるために流す必要最低限のものだけに絞っている。(せんとくんは例外)
 よって、尺的にもそう長くは無いのだが、川島のスケジュールを考えれば、今回ぐらいのボリュームでギリギリだったと思われる。

 音響・映像のオペを客席下手側の列で行う事になり、配線が組まれたが、プロジェクターだけは中央に固定のため、映像が流れぬ間、光が漏れないようにフタを被せる人間が別に必要となってしまう。
 そこで、どうしても手が足りない時にお願いしようと、それまで声をかけずにいた、劇団からっぽの西山に依頼、OKを貰う。(とは言っても、西山にはシナリオ改稿の相談で、大分付き合ってもらっている)
 一方、この頃はパンフの編集にも着手。表紙はカラー印刷にしようと、かねてから決めており、支援事業からの援助金の残額をその印刷費に充てる事にしたのだが、支援課からは、業者に発注する故、入稿の1週間後に届く想定をせねばならぬと言われてしまう。こりゃ大変だ。とりあえず、「パンフの原稿をあと1週間で仕上げてくれ」と、庄に無茶振りをしてみる


2009年10月14日
 座長・柴田・小柳・田屋の四人で呑みながらパンフやフライヤーの打ち合わせ
 とは言っても、ほとんど呑んでばっかだったけど
 この手の呑みつつの話し合い、ホントはもっと現役とやりたかったんだけどなぁ・・・


2009年10月15日
 OG廣田先輩にフライヤーに関して相談
 印刷通販プリントバックを紹介していただく
 本当なら、先輩にデザインを担当していただきたかったのだが、先輩、10月はスケジュールが一杯で安請け合いできない状態・・・
 とりあえず、フライヤーのデータができ次第、先輩に送ってみるという事に・・・ 

 パンフレット用の印刷用紙も、この日に注文
 パンフに載せるキャスト・スタッフの50字コメントもこの日から集め始める。


2009年10月16日
 パンフ、裏表をカラー印刷にすると予算オーバーとなってしまうため、とりあえずは庄が作ったパンフ表紙と裏表紙のデータ(とは言っても、表紙のキービジュアルは河原が犬士のシルエット画像を作った際に作ったものだが)を支援課に提出し、裏面に当たる2ページ目と9ページ目は、表紙裏表紙が刷り上がった後にこちらで印刷する事に
 

2009年10月17日
 すずむし’99の「煌めく伝説」のレコーディング、奈良市内の某旅館にて行われる


2009年10月18日
 共用棟にて稽古および製作
 この頃から、田屋とSEのキッカケ合わせを頻繁に行う


2009年10月19日
 完成目前の村雨丸を手に、ドウセツがイッカク(影武者)を斬るくだりを確認
 (ちなみに村雨丸のデザインは露が噴き出すという事で、傘をイメージしているのだが、某戦隊のシンケンマルの影響も多分に受けている)
 庄、パンフレットの構成をいったん置いて、フライヤーの構成に着手


2009年10月20日
 講堂での作業日だが、スタッフ不在のため照明プラン決めは持ち越し
 ケコミやバキュームクリーナーを載せる台(キャスター付き)などといった、舞台セットと密接に関係する物品の製作を行う

 一方、庄の手で作られたフライヤーのデータを、廣田先輩にチェックしてもらうため送信
 ・・・したのだが、幸運にも、先輩自ら手を加えて頂ける事になり
 待つこと数時間・・・

 送られて来たのがこのデータ・・・(一部、誤表記がある)
フライヤー案
 僅かな時間で・・・、やはりプロの仕事はすごい


2009年10月21日
 ムラカミ家の名刀・村雨丸完成!
 殺陣の確認作業も一層気合いが入る(最後まで残されたサモジーロ対ゲンパチを具体的に)

 そして、届くパンフレット(150で発注したはずなのに200数部あった)
 えらい贅沢な紙質のものに印刷されており、こちらもまた、気合い入れて中身を編集せねばと改めて決意

 そしてそして、フライヤーのデータの決定稿も完成、確認後、印刷業者に入稿!

 ちなみに、このフライヤーの印刷
 本番一週前の日曜日に何としてでも間に合わせようと、「入稿の1日後に発送」のコースで注文したので、8700円かかっているのだが、「入稿の6日後に発送」のコースならば、2400円で済んだ。
 日時決定もとっくにしていたし、タイトルロゴも、犬士のシルエットデザインも9月末にはできあがっていたので、もう少し早くからフライヤー製作に動いていれば、余計に出費する事も無かったのである。
 これは、完全にスケジュール管理ミス。


2009年10月22日
 ダミーの村雨丸(とはいっても、サモジーロがすり替える偽物の方ではない。抜刀する事のないシーンで鞘にさしておくグリップのみのものである)を製作開始


2009年10月23日
 講堂でプロローグの動きを確認中、あろうことか村雨丸が折れる!! 
 すぐさま、村雨丸の量産計画がスタート
 だが、村雨丸、このタイミングで折れていて、本当に正解だったのである。
 本番までに新村雨丸と2本のスペアが作られるのだが、結局、本番で全てを使い切る事になるのだから・・・

 この日、8幕以降の照明プランが組まれ、「メビウス・ストライク」は、スポットの明かりを光の珠に見立ててぶつけた様に動かすという無茶な注文をする。
 この日は、内藤と西山、座長が駆けつけ、遅めの時間まで3幕を中心に稽古を続行。 
 平台の天板による照り返しが照明に与える影響を考慮し、天板に暗幕を張るという対応策が座長から提案される。(また、プロジェクターの光も既存のフタではカバーしきれていない事が指摘された)

 なお、本来なら、リヤカーの使用時間の都合上、19時には撤収しなければならなかったのだが、この日は舞台セットを置きっぱにして撤収している。翌日、講堂を抑えていたKATEに「朝一でかたすから」と無理を言ったのである


2009年10月24日
 座長によって9幕の稽古がつけられる
 煌亜空間の犬士たちが、どう絶望し、そこから這い上がるかが丁寧に作られていった。

 実はこの時期、製作に追われて稽古らしい稽古がほとんどできていない。
 演出の座長には、正直、もう少し稽古をつけてもらいたかった。 
 (私の立場はあくまで脚本と制作。私が役者に伝えていたのはホンの意図と、それを如何に段取り付けて進めるかが中心。ホンを膨らましていかに表現するかを考えるのは演出の仕事である)

 夕方、フライヤー500(+α)枚が印刷業者から届く
 早速、なんなんおもしろ体験隊の隊員の元へ行き、奈良市内の各公民館に置いてもらう手はずを整える
 また、この日の晩、川島が仮編集した映像を確認


2009年10月25日
 午前中はフライヤーの配布作業
 ならまちや近隣のコンビニ等に置かせてもらう

 プロローグのSE及びBGMが編集完了、ヌードルズのオールナイトニッポンも勢いで録音される
 犬士(特にゲンパチ・ソウスケ)の殺陣における立ち姿の研究が行われるが、ハリキリすぎたせいか、ソウスケが腰を痛めてしまう


2009年10月26日
 当日の受付を何人かのキラ座OG・OBに依頼
 最終的に、藤山・濱崎の2人にやってもらうことに


2009年10月28日
 8犬士の衣装がコブンゴの下半分を除いて完成し、パンフレット用の特写スチールが撮影される
 ヒーロー8人の揃い踏み・・・
 集合写真
 これが興奮せずにいられようか!
 
 この時のスチールは翌日、庄の手で加工が施され、パンフレットの中で使われる事になる
 だが、衣装チームはまだまだ解放されてはいない・・・
 アスビーヌやフナムシなど、手付かずの衣装がまだあったのである。
 とうとう、キラキラ座専用ミシン・レイコは幸恵氏の外宿に運び込まれる・・・


2009年10月30日
 大学祭、遂に幕開け
 8人の犬士は公演のアピールのため、衣装を身にまとった状態でイベント・模擬店をめぐる!
 そして、ひたすら続くパンフレット製本!
 トラジーロ、チュウネンら、悪役連中の衣装も徐々に揃って来たぞ~!
チュウネン
 ちなみにチュウネン、通しリハでは衣装無しで済まされ、本番で初めてフル装備の衣装(バックル無しディケイドライバーを含む)を身に付けたのだが、小柳は裏6幕まで三宮、その後で、初めてチュウネンの着替えとメイク、そしてチュウネンの出番終りすぐにメイクを落として三宮に戻ったため、あの眉毛の繋がった変態メイクの施された完全体チュウネンを見た者は、キラ座内では少なく、当然ながら最後の記念撮影にも写っていない。(同様の事がトラジーロにも言える)ちなみに尻尾が実はカピパラのぬいぐるみで出来ているのはここだけの話である。


2009年10月31日
 本番前日

 仕込みの前に、本公演と同一時間帯での開演だったKATEの公演を視察
 暗転時に子どもが怖がって泣いてしまうのを目の当たりにし、即、子ども向けアナウンスを挿入する事に決定。ケノにはヒーローショーの司会のお姉さん調で読んでもらう事に。
 ダイカクではなく、糸井がバキュームクリーナーの最終調整をする中、
 (裕も朝一から小道具づくりに励んでいた。すっかり小道具担当が板についたよ)
 スタッフ・キャストは13時集合の、14時物品移動開始、15時に講堂入り、OG八田さんも応援に
 (だが、講堂はKATEの公演終了後からずっと空いていたらしい。確認ミスだ!)

 全物品が講堂に運ばれると、まずはマリー=エランクス先生によるブートキャン・・・もとい、カーテンコールの稽古が行われる。
 その後、音響仕込み・受付設置・舞台仕込みの3班に分かれて作業

 舞台仕込みは平台、箱馬の固定作業に入る
 まず、平台と箱馬の継ぎ目に、布テープをバッテンに組んで貼り付け
 平台らが動かないようになってから、ケコミをクギ打ちして固定する
 ・・・のだが、私の説明不足のため、ちと段取りの悪い事に・・・
 (ついつい、いつものシアターでの調子で動いてしまう。そういや、誰にも教えてなかったや・・・)

 座長も合流し、いつも通りドタバタになりながらもゲネプロ開始!

 その頃、川島は月出先輩から完成したばかりのオープニングタイトル映像のデータを無事にゲット。この日の晩に、編集済み映像とドッキングさせ、DVDに焼く。まさに、ギリギリの完成であった(何日も夜を撤して作って下さった月出先輩、ありがとうございます) 

 そして、ゲネプロの終了・・・予測通り上演時間は1時間40分

 しかし、ポロポロ落ちる犬士の珠・・・
 パックリ破けたシノズボン・・・
 結局変身せずに終わった、フェスティバンとトラジーロ・・・
 完成していない小道具・・・
 そして、心配される天気と客足・・・

 それぞれが不安と問題を抱えて、最後の夜を過ごした

 
2009年11月1日
 本番当日

 7時に講堂に集合
 シノの珠(実はダイソーで買ったクリスマスの飾り)とフェスティバンのマスクで作った真っ赤なテルテル坊主の効果が出たのか、予報を覆すいい天気!(客出しと同時に雨が降ったからまた凄い・・・。流石は「あめのひも晴れ舞台キラキラ座」である)
 昨日出来ずじまいだった、プロジェクターの配線作業が早速行われる
 ビデオカメラの手配をすっかり忘れるという凡ミスを犯すものの、撮影の段取りは川島企画のお陰で何とかなる。
 座長の指揮の元、音響・照明、そして大道具移動の確認がギリギリまで行われ、メイクも同時並行で進められる。
 そして、5分押しで客入れ開始!

 これまでになく、ギュウギュウ詰めの楽屋にて円陣を組むキャスト・スタッフ 
 「キラキラ座ファイトー!オー!!!」
 
 キラキラ座史上最大の劇戦は、こうして幕を開けた


テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その5)

2009年9月8日
 木村に発注していたCGイラストの一つ目が完成
 映像中で使用するCGイラストは、各惑星やキラーQといった架空のものに具体的イメージを与える大事なもの。(ホームページのキラキラ座のコーナーでも使われている)
CGイラスト
 全部で6シーン分も頼んでしまったが、10月25日に全て出揃う。


2009年9月9日
 裏幕に関してはあまり稽古を沢山はこなさなかったが、この日は久々に稽古。
 実は、裏幕ということもあり、一時は本編とは毛色の違うラーメンズ的笑いも入れようとしていたのだが(シンベエにギリジン的アクションを要求したり・・・)、最終的にはそれまでの役作りを守り、あくまでナチュラル、けれども動きは大きくという感じを目指す事に・・・なったのかしら?
 まぁ、役者間の意思疎通で、何とかなるとは思っていたのだけど。

 フランチェスコが稽古に初参加し、キラ座の貯蓄も受け取る。
 ダンボールのギミックが意外に方向に転がり、ドウセツにも意外な一面を覗かせる追加場面が出来た。


2009年9月13日
 講堂での稽古
 舞台セット案がハッキリ固まらない中、高さを出すために、舞台袖の階段を舞台上に上げるアイデアを思いついたのはこの時である。(本当はよろしくないのだろうが・・・)
 プロローグ中のセリフもこの日に収録されたが、
 ここでまたまた、声のゲスト出演
 川島企画のアシスタントとして来ていた上田社長
 #33の神様役を好演した彼に、最初は司令部の上官役を振ったのだが、彼のキャラクター上、あまり似合わなかったため、その場でもう一人の隊員を追加設定。
 用意した台詞は「追え~!(オエ~!)追うんだ~!」
 ・・・またまた、身内にしか分からない遊びをやってしまった
 (ちなみに、司令部の上官役は、この日川島が吹き込んだ)

 この日、川島の手によって、ボックスにパソコン用のディスプレイが運び込まれるが、これは8月中旬に小柳のノーパソのディスプレイがイカレてしまい、音楽編集作業が不可能になってしまったためである。この日以来、小柳はボックスに籠り切りに(とも言ってられなかったが)なるのである。(現在のところ、ディスプレイとノーパソはボックスに置かれたまま。はてさて、どうしたものか・・・)


2009年9月14日
 この支援事業に応募した際、企画書に明記した事がある。
 それは、「舞台セットの基礎組みに必要な、平台と箱馬を揃え、本格的舞台セットを組む」という事
 以前、平台と箱馬を安価で取り扱っている業者を見た覚えがあり、今回それを当てにしたのだが、どこを探しても見つからないので、とりあえず別の業者に頼んで、見積もりを出してもらう事に・・・
 すると・・・

 平台一つ46400円・・・

 ハイ、無理~!!
 確保していた予算枠では平台2つなんてとても無理

 もう、完成品を購入するのは早々に諦め、平台2つはコンパネと材木で自作、箱馬は#27・28の際に作った13個の台で代用する方向に転換。
 早速、他のセット用の分も込みで材料を注文したところ、なんと36860円で納まってしまう。


2009年9月15日
 衣装担当2人を連れて、柏木町へお買いもの
 キラ座貯蓄12万(#27・2829で得た収入が未だ残っていた)を持った我々に怖いものなど無い
 遂にキラキラ座専用ミシン(命名:レイコ)を購入する


2009年9月18日
 ・・・か、どうかは実ははっきり覚えていないのだが、この時期から届いた材木を使い、平台の製作を始める。
 ノミもノコギリもほとんど使った事のない連中に、まずは使い方の手ほどきから始め、ちゃんとした図面も引かぬまま、片っ端から材料を切りださせる。
 後の事を考えれば、ちゃんと図面を書いて残した方が良かったのだろうが、舞台セットの構想も確定では無かったため、臨機応変に進めていた。

 注文したインパクトドライバーが届くと、階段部分と平台を繋ぐ台形の台を製作開始。共に10月3日のリハに間に合わせる。(コブンゴ部屋のパネルは骨組みのみ)
 日に日に道具を上手く使いこなしていく、現役生の頼もしい事・・・(時には、えらい失敗もあったけどね)

 一方、衣装チームは出来るところからという事で、ソウスケの上着から着手していた。


2009年9月19日
 EDに使用するための、公演記録の写真をOBから集め始める
 最終的に30枚のスチールが使われる事になるが、実は裏公演のものが3枚、CDドラマの時のものが1枚含まれている


2009年9月20日
 一時帰還したシノを加えての講堂稽古
 もう、とにかくシノを集中攻撃
 あまりに長時間やりすぎて、少し煮詰まり気味の中、裏幕の稽古
 互いにラーメンズネタを誘発させてしまい、まともにできず・・・
 (この頃は、裏幕もまだ過度に笑いを取ろうとしていた時期だった)


2009年9月21日
 講堂での稽古・・・の筈 
 残念ながら、特に何をやったか具体的に覚えていない
 だが、この辺になると、「メビウス・ストライク」の振りも徐々に決まり始め、
 犬士たちの芝居に照れが減ってきたように思う。 


2009年9月22日
 川島、町田と共にコーナンでお買いもの
 主に犬士の武器関係(十手・仕込み笛・錫杖・底抜けのバケツetc)の材料を購入する


2009年9月23日
 悪役達の稽古日
 ちなみに、アスビーヌの毛のサンプル採取を台本上でのカミソリからガムテープに変更したのは、前期の稽古において、ダイカク役の裕が出したアイデアを採用したものである。
 そう、基本、面白ければ、即採用なのだ。
 発砲スチロールの梱包材で、バキュームクリーナーの土台を作り始めたのはこの日。


2009年9月24日
 この時期になると、活動日はほぼ毎日に・・・
 上川、ケノの正体ばらしのシーンで用いる、巨大段ボールを手に入れてくる


2009年9月25日
 塗装に使うネオカラーを注文
 平台の外枠が2つ分完成を見る
 また、あらかた完成した仕込み笛に続き、ゲンパチの十手の製作にもかかる 


2009年9月26日
 講堂での稽古
 平台が一応完成し(後に補強が加わるが)、箱馬との仮設置も徐々に始める
 チュウネンに繰り出すビッグバン・スプラッシュを平台から飛び降りて行うというのは、この時、内藤が出したアイデア。(ちなみに、この日の稽古に間に合うよう、内藤が注文したトナカイの着ぐるみは、業者のミスで埼玉県の内藤さんの元へ配送されてしまい、この日はトナカイのお披露目とはならなかった)

 この時期から、巨大段ボールによるケノの登場を如何に華々しくするか検討する事に
 庄、男どもの勝手な要望を受けて、いくつもパターンを試す
 (その努力の成果に、本番、チュウネンも思わず(?)「ヤッター!」である)


2009年9月27日
 添谷先輩が完成した3つの衣装(シノ・ダイカク・シンベエ)を届けて下さり、ダイカクは早速試着 
090923_2258~0001
 また、フセ姫に使用する巫女服(アートメイクめにょ提供)の試着もこの日に行われ、ヒレを付けてコーディネイトする方向性で固まる
 シャレコウベの声の演技についても、少し詰める 


2009年9月28日
 添谷先輩作の衣装に触発される形で、現役衣装チームもアクセル全開(フルスロットルのまま、本番へ…)
 先輩のアドバイスに従い、早速、服の型紙が掲載された本を購入 


2009年9月30日
 この日の午前、現役チームは富雄南公民館で12月に上演する人形劇の打ち合わせ
 買い出しに行った先でアヌビスキラアク用のウイッグを発見し、購入する
 午後からの稽古で清水が合流、この時に「キラキラ・メビウス・ストライク」の段取りを確認してもらい、クライマックスのBGMを発注する


2009年10月2日
 ネオカラーが届いたのが残念ながらこの日で、塗装は通しリハ明けにせざるをえなくなる
 この日の晩には、翌日に備え、スタッフとの打ち合わせも行われる
 
 そして、通しリハを前にして、キラアク兵士の出番追加!
 セリフの大筋を幸恵氏に送ったのは、なんとこの日の晩だった


2009年10月3日
 通しリハーサル
 フセ姫を除く全キャストが集結(ただし、この次のキャストの勢揃いは、前日仕込みまでお預け)
 天気予報では雨だったのに、見事な快晴の中、準備は進む
 (今回の取り組み、天気に関しては本当に恵まれている)

 だが、この段階で進行表が出来ておらず、物品の移動担当の割り振りも出来ていなかったため、打ち合わせだけでだいぶ時間を食ってしまう。
 また、この日はSEが全て完成しておらず、かろうじてBGMが揃っている状態
 スタッフも田屋と今井の2人しかいなかったため、やむなく田屋には照明を担当してもらっている
 全く手が入れられず、訳の分からない個所を照らしていた講堂の照明は、リハの合間に座長の手で調整が行われている。

 タイムアウトのために途中で抜ける役者が数人出た中で、無理やりではあったが最後まで通し、各自が全体の流れを掴むという目的に関しては一応達成される。
 

 ちなみに、この日の晩はロングスパンの一つの中間点という事もあり、中打ち上げを実施、大いに盛り上がったのは言うまでもない



 さて、残り一か月・・・
 もう、ここから本番まで、ずっとクライマックスである!





テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その4)

2009年6月8日
劇団のホームページが15周年仕様にリニューアル
徐々にプロローグやキャラクター解説などが追加され、同月20日からは本制作日誌も本格的にスタートする。
8月末からは「公演記録」の執筆がスタートするが、これは本公演の劇中に散りばめられた過去公演のネタをさりげなく前フリするためのものでもある。


2009年6月14日
OG安藤さんに6月頭に依頼していた、タイトルロゴの第一案(下図の上段の元デザイン)が完成
(左サイドの「ノ」は、「THE」とその上の横棒と閃光のイメージとの組み合わせで、 「座」の字にダブらせようとした小柳ラフスケッチの名残)

早速、現役生および他のOBに確認してもらい、意見を聞いた上で、「8」の字の処理などを中心に修正をしてもらう事に。
タイトルロゴ案
修正デザインが完成したのが7月7日。
最終的には下段左のA案が決定デザインとして採用される事になる。


2009年6月17日
最後の決め技「キラキラ・メビウス・ストライク!」をどのようなものにするか大いに悩む
「珠を生かした攻撃」「シンベエを中心に据える」
この2点だけは確定していたが、ゴレンジャーストームよろしくボールをパスして、アスビーヌにぶつける訳にもいかず、稽古の合間に現役と意見をすり合わせる日々が続く・・・


2009年6月20日
トナカイ役の内藤が稽古に初参加。
決定稿段階で人語を話していたトナカイだったが、「野性児のソウスケとだけ話が通じている」という設定を強調するため、一切台詞を喋らないことに。
台本に無かった「1300年まであと何日」が表示されるのも、この時に決まった。

第3幕で「なぜトナカイはサモジーロに追いかけられているのか?」というのが問題になり、「トナカイがサモジーロの服を持って行った」などの理由が検討され、試しの動きも付けられた。だが、トナカイが何かしたからサモジーロが追って来たという流れでは、サモジーロに同情の余地が出来てしまい、純粋な悪人として描けなくなってしまう。
よって、ソウスケの「なぜそんなひどい事を」という問いに、サモジーロがこう答える事で、作者は問題を解決(?)させるのである

「理由などいるか?」と
(第3幕の改定がされたのは、7月4日)


2009年6月30日
キラキラ座が大学祭中に講堂を確保できる時間帯が確定。
14時から次の企画がスタートすると判明し、その準備・客入れ時間を考慮すると、13時には撤収が完了していなければならない計算になり、11時開演は不可能と判断。
やむなく、10時開場、10時半開演に確定させる。


2009年7月1日
キャラクターの衣装案が1回生の河原・幸恵ペアによってあらかた完成する。
(後に大きく変更が加わるイッカクを除く)

その仕事の成果は、改めて制作の流れ(その2)(その3)を見て頂きたい。
この後、2人はデザインを担当した責任から、衣装の大半を、自分達でほぼデザイン通りに仕上げてしまうのだから・・・まったく大したものである。


2009年7月12日
W村上と川島、小柳の4人がボックスに集合
プロローグに用いる映像の制作にあたり、BGMやSEの調整をしておくため、セリフのテスト録音を行う。(この結果、フセ姫には冒頭ナレーションを1分で収めてくださいという課題が与えあられた)
プロローグの芝居は、事前に吹き込んだ台詞に、SEとBGMを加えて編集したものを流し、それに合わせてアクションするという手法が採用されたが、これは「ジュダイのアクションと声を、其々別の者が担当するから」という理由と、「音響オペの負担を軽減するため」という理由が存在する。また、この手法は5月に開かれた某キラ座OBの披露宴2次会で、余興として行われたフェスティバンショーでも既に取り入れていた。
ちなみに、7月は小柳が芝居の本番を2つ抱えており、並行して9月頭の別の芝居の稽古にも参加していたため、土日にはほとんど稽古が出来ず、OBチームの本格的な稽古開始は8月に入るのを待たねばならなかった。


2009年8月1日
現役・OB共にある程度の人数が揃うのにもかかわらず、大学がオープンキャンパスで使用不可能であるため、若草公民館の講座室1を借りて稽古を行う。
ジュダイ・フナムシ・チャオなど、この日が現役と初顔合わせだったメンバーも少なくない。
衣装製作にあたっての役者の採寸も行われた。

この日の午後に、初めての通し稽古が行われ、その後、座長の手によって、殺陣のパートに具体的な動きが付けられた。


2009年8月2日
今回の取り組みにおいて、初めて会場のパルテノン講堂に入る。
この時は下見程度の作業しかできなかったが、第4幕における「ムラカミ軍とシノの追っかけっこをオミット」と「シノとゲンパチの落下後に即暗転」という大事な修正が加わる。
(第4幕の改定がされたのは、8月4日)


2009年8月3日
支援事業の支援金に初めて手をつける
記念すべき1回目の注文は、衣装に使う生地(34050円)
何せ、18人分の衣装だから、半端ない。

本来ならば、物品の注文は必要となる日の1か月前に・・・ということだったのだが、
意外や意外、4日後に生地は届く


2009年8月12日
講堂を可能な限り抑えるが、

8/30(日)
9/13(日) 9/20(日) 9/21(月・祝) 9/26(土) 
10/3(土) 10/8(木) 10/13(火) 10/20(火) 10/23(金) 10/27(火)

を抑えるのが精いっぱい。

土日祝でパルテが使えるのが10月3日が最後という驚愕の事実が判明し、その日を通しリハーサルの日と設定。
それを目標に、舞台セット・小道具製作を進めることになり、役者もリハまでに台詞を完全に暗記することが義務付けられた。


2009年8月29日
キラキラ座の初代メンバーで、数々の衣装製作を手掛けてきた添谷(旧姓)先輩に来て頂き、
現役を交え、今回の衣装製作にあたっての打ち合わせが行われる。
衣装製作ノウハウを伝授してもらうにあたって、まずは先輩に3着(ダイカク・シノ・シンベエ)作ってきていただくことになり、生地の一部を持って帰っていただく。

また、この頃から、キラキラ座貯蓄によるミシンの購入話が出始める。


2009年8月30日
シノが教育実習のため戦線離脱

一方、我々はというと、パルテでの本格的な稽古開始
清水立ち会いのもと、フセ姫のエンディング歌唱練習が行われ、カーテンコールの流れの大枠が決められる。
また、プロジェクターの配置する場所が設定され、本番で使うナレーション関係の録音もこの日初めて行われる。

録音と言えば、この日はゲストが一人・・・
あのどえりゃあOPタイトル映像を作っていただいた、月出先輩。
映像制作の相談をするために来て頂いたのだが、せっかくなので、先日出来たばかりの役「ムラカミ軍隊員1の声」をその場のノリでやっていただく事に!
「あっちだ~!あっちへ逃げたぞ~!」やヘタレ気味の司令部への報告・・・
実に先輩らしいボイスが収録出来た。

こうして、当日舞台に立てないOBも参加させられる・・・声の出演も悪くないと味をしめた日でもあった。




さて、9月に入るや、物品製作は怒涛の展開に・・・



テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

大劇戦!THEキラキラ8犬伝 サウンドトラック

さて、ここで劇中音楽の話を・・・

#32の時もそうだったのだが、多量に作った音楽データの整理がてら、本公演のサントラを作っている。

「いろんな種類の音楽が流れまくって、統一感の無い選曲の芝居は嫌」という思いがあって、#32以降、自分が手がけた舞台は基本のBGMを一人の作曲家のものに絞っている。
(統一させておけば、他の作曲家の曲を使用した際に、「この選曲はウケを狙ってるんですよ」とハッキリするし。たぶん)

台本を書く段階で、BGMの選曲作業は並行して行っていたが、
今回は八犬伝のヒーロー的な部分を数十倍にして誇張したいという事もあり、
佐橋俊彦さん作曲の楽曲(「ウルトラマンメビウス」とその劇場版「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」、タイトル的な繋がりで「大決戦!超ウルトラ8兄弟」、#36の裏でも多用した「仮面ライダー電王」とその劇場版「仮面ライダー電王 俺、誕生」)から、主に選曲する事にした。
(ちなみに某鹿男のBGMも佐橋さん)

また、15周年公演という事もあり、過去の公演で使用したBGMも意図的に流用している。


だが、今回の音楽による世界観構築でまとまりを与えたのは、
何と言っても、主題歌「煌めく伝説」とその作曲を担当した清水

「煌めく伝説」は何も考えずに台本に記載した歌詞(実はとある特撮ソングの替え歌)に、清水が新たに曲を付けてくれたものだが、「アニソン的なマーチ調の曲」という注文を受けて、最初のデモテープが出来たのは2008年11月。(台本と並んで、作業が早かったのが、実は主題歌制作だったのだ)

それを更に改良したものが出来あがってきたのが、2009年1月(この段階で、男性ボーカルが無理なく歌えるよう、キー調整等が行われている)

その後、6月のキャスト決定時に「フセ姫に1番をソロで歌わせる」という注文が増え、完成形ができあがったのが、2009年7月9日だった。

で、話はここで終わってもいい所なのだが・・・


本音を言えば、劇中音楽というのは、ベースのテーマ曲があって、それから派生したアレンジ曲が全体を彩るのが理想


その思いを察してくれたのか、音響としてのプロ意識がそうさせたのか、8月1日の若草公民館での稽古時に、「煌めく伝説」をベースにしたタイプの異なる5つのアレンジ曲が届けられた。

必要とされる曲数が膨大なため、全部を彩るとまではいかなかったが、
ここぞという大事な場面では、流用曲から新規楽曲に早速差し替え。
メインテーマとして要所要所で印象付け、ラストの全員歌唱に繋げる事が出来た。





さて、それでは、サントラの構成も出来上がったので、CDのライナーノーツ風に使用全楽曲をまとめていく事にしよう
(★印は清水作曲による新作BGM)


01.プロローグ~ジュダイ蒸着
 冒頭の映像の中で使用されたBGM。ファンファーレで始まる一曲目の音源は、メビウス劇場版のこれまた開幕部で使われた曲
 ジュダイの蒸着シーンに流れた、テンションの高い曲は、#32冒頭のフェスティバンショーの中でも流れた「宇宙刑事ギャバン」のBGM「チェイス!ギャバン」(渡辺宙明作曲) 

02.ジュダイVSアヌビスキラアク
 「ギャバン」のレーザーブレードのテーマ。このBGMをバックに戦うのは、フェスティバンのスーツを着てアクションをした小柳の念願達成でもあったりする

03.アヌビスキラアクの脅威
 「ビッグバン・スプラッシュ!」の後、ジュダイが倒れ、アヌビスキラアクが嘲笑うシーンで使われた曲。超8兄弟のBGMを編集したもの

04.浄化
 フセ姫が自らを犠牲にし、アヌビスキラアクのキラーQを浄化するシーン~再開された映像パートにかけて使われた。メビウス劇場版のBGM

05.オープニング★
 2009年7月9日時点での「煌めく伝説」は、カーテンコールを想定して間奏部が長めに作られていたのだが、曲の転調後は全体的にテンポ良く畳みかける様な演出に決まったため、間奏部をカットした物が決定verとなった。(決定verは9月30日に届けられる)
 が、せっかく作られたものを未使用にするのは勿体無いので、オープニングでは初期のverにラストのクラッシュ音を組み合わせて編集した物が使われた。また、初期verのフルサイズは客入れ時に流した「劇団キラキラ座テーマ曲メドレー」(#1718,21,24293235,37,40の各テーマを30分に編集)の中で使われ、ケノがこの曲をバックに開演前アナウンス(「でも、大丈夫!」って、アレ)を行っている。

06.月音★
 「煌めく伝説」の笛演奏ver。勿論、笛を吹いているのはソウスケ(の設定)である。サモジーロの村雨丸すり替えシーン以外にも、暗転した幕間を繋ぐために、2度使われている

07.シノの旅立ち
 シノが村雨丸(ただしニセモノ)を見ながら、本音を漏らすシーンに流れる曲。この幕の終りにかけて使われる。メビウスのBGM

08.キラアク星の侵略兵団
 1幕終了後、すぐに流れるキラアクのテーマ。メビウス劇場版のBGM。場面転換に伴う大道具移動の間も、話の流れが途切れる事のないように、BGMやSE、ナレーションは絶え間なく流し続けている

09.ソウスケの怒り★
 「煌めく伝説」のアレンジ曲。ソウスケがサモジーロに立ち向かう場面で流れた。稽古期間中、徐々に殺陣の段取りがスムーズになって、芝居の時間も縮まり、BGMもそれに合わせて短く編集した物を本番では使ったのだが、観客のいる空気のせいか、個々の芝居が多少大きくなって、間が変わってしまい、残念ながら殺陣の途中でBGMが終わってしまった。

10.イカヅチの術
 サモジーロを直撃した落雷と共に出現したドウセツのテーマ。もとはメビウスのBGM

11.シノ対ゲンパチ
 ソウスケやドウセツの様子を一部始終見ていたジュダイが意味深に登場するのをキッカケに流れた曲。その後、爆発が起こり、客席を走り抜けるシノという一連の流れに、緊迫感を与えている。もとは電王劇場版のBGM

12.夢枕に立つフセ姫
 シノとゲンパチが川に転落後、川の激流音と入れ替わりで挿入された曲。超8兄弟のBGM
 スポットライトに照らされたフセ姫がシノにメッセージを告げるのだが、実は、フセ姫が舞台上で台詞を言うのは、このシーンが唯一だったりする。(他のシーンは事前録音か、舞台袖から声のみの出番)

13.コブンゴの家
 部屋のパネルが組まれて、ガラリとセットが変わった5幕の開幕部で流れた曲。元は電王のBGM。アンケートの印象に残った項目に「電凹」と書かれた方が一人いらっしゃったが、BGMに反応されたのか、シノがクライマックスで言った「俺たちの必殺技!」に反応されたのか、どちらだろうか・・・?

14.珠の神秘
 シノ・ゲンパチ・コブンゴの珠が光り、シノとゲンパチの傷が治癒するくだりで使用。ソウスケがドウセツに珠を返すシーンにも使われた、出展不明曲

15.チャオ登場
 「知りたいでっか?その刀の行方」と唐突に登場するチャオ。#21で使われた捜査零課第2特捜部の伊賀部長のテーマを流用。チャオとは超能力刑事繋がりという事で選曲している

16.お茶!
 チャオがゲンパチにお茶を頼んで以降、振り回される犬士たちを描写するために流れる、コミカルな曲。超8兄弟のBGM

17.イッカク元帥のアジト
 キラアク兵士が山田太郎(ドウセツ)をイッカク(影武者)の元に連れて行くくだりで使用された、メビウスのBGM。ここでも、BGMには場面転換のための時間稼ぎとしての役割が与えられており、ナレーション、SE、たまたまドイツから帰国していたOG井尻によるアナウンスが挿入されている。

18.あわてんぼうのサンタクロース
 #32で使われた曲の流用。ソウスケが「ちょっと待つっす!」と、トナカイと共に現れるシーンに使われた。#32の際と同様、その場の空気をぶち壊す挿入の仕方である

19.ドウセツの復讐
 村雨丸でソウスケを斬れと命令された山田太郎。だが、山田は・・・。元はトラック10と同一の曲で、またまたドウセツのテーマとして使用している。場面に合わせて編集を変えている

20.強敵来襲
 死刑執行人として現れたサモジーロ、そして後のチュウネンの登場シーンにも使われた曲。電王のBGM

21.シノ・ゲンパチ参上★
 「そいつはどうかな!」という台詞と共に颯爽と登場するシノとゲンパチ。ヒーロー度数の高いこの場面には、「煌めく伝説」の快活なイメージでのアレンジ曲が使われている

22.トラジーロの猛威
 サモジーロを追ったゲンパチとシノが血相を変えて戻ってくると、出て来たのはマジーロの副作用で変身を遂げたトラジーロ!
 トラジーロの出現時に選曲したこの曲は、冒頭にトラの咆哮(と、言いたい所だが、音源が無かったためにライオンのものを使用している)を合成したものが使われている。トラジーロの重厚感を出すため、メビウスの怪獣出現時に多用されたBGMを使っている

23.倒せ!トラジーロ
 シノがソウスケの持つサヤから村雨丸を抜刀して以降に流れたBGM。元は東映のメタルヒーローシリーズ第7作「世界忍者戦ジライヤ」の磁光真空剣のテーマ。シリーズの祖である「ギャバン」は、フェスティバン役の小柳が生まれた年に放送されていた番組だが、「ジライヤ」が放送されていたのは、シノ役の糸井が生まれた年。村雨丸のアクションシーンには、生まれ年のBGM・・・偶然にしては面白い一致である

24.ジュダイの着メロ
 ギター抱えた渡り鳥・ジュダイ。#18で使われた赤野一人のテーマ「二人の地平線」の流用で、元は「快傑ズバット」のBGMである。ちなみに、ここで言う二人とはジュダイとフセ姫の事を指す。

25.誕生8犬士
 中盤で流れた「ジュダイが事の発端を物語る映像」の中で使われたBGM。
 前半は#37「Roman」から「11文字の伝言」の出だしを選曲(ただし、#37では全ての曲がピアノの生演奏だったので、CD音源が劇中で流れたのは今回が初めてとなる)、自らを犠牲にし、お腹の子を守り抜いたクロエとフセ姫をダブらせて用いている。
 後半部分の壮大なBGMは「ギャバン」より出展。映像の内容が15年前の回想なので、プロローグと雰囲気を同じにすべく、選曲した。

26.アスビーヌの入浴
 三宮とシンベエの芝居(裏幕ではBGMが一切流れない)が終わり、下手から上手のキラアク兵団に照明が切り替わると流れる曲。トラック08とほぼ同じメロディーを成すメビウスのBGM。ダイカクがバキュームクリーナーを製作中のため、トラック08とは別のSEが被さっていた

27.忠実なダイカク
 一人黙々とキラアク遺伝子コンバーターを製作するダイカクに使われた曲。#36の裏でも使われた電王のBGMだが、これもハッキリ言ってしまえば、舞台上のゲートとお風呂をハケさせてしまうための繋ぎの曲

28.大きなもののため
 ジュダイが15年前の事実を語るシーンで流れた、メビウスのBGM

29.シャレコウベは語る
 「まぁ、続きを聞くんだ」とコブンゴがシャレコウベを持ち、その話に耳を傾ける犬士たち。シャレコウベの声は犬士だけに聞こえていると表現するため、流された曲。超8兄弟のBGM

30.キラアク遺伝子コンバーター
 コンバーターの起動と共に流れ、ゲンパチ・ソウスケが暴走するドウセツを連れて行くまでに使われる、電王のBGM

31.揺れるダイカク
 シノとコブンゴが必死でダイカクを説得するシーンに使用。超8兄弟のBGM

32.父子確定!★
 「煌めく伝説」のアレンジ曲。フナムシが現れ、ダイカクの肘を切り、そこから流れた血で父と子の繋がりを証明するシーンに使われた

33.プレイバック!
 突然フナムシが歌いだし、一瞬の間に何が起こったかを映像を交え解説するシーンに使用。
 #32において、アニィーが逆転チェストを使う際に流れた曲の流用で、前半部は山口百恵の「プレイバックPart2」のカラオケ、後半部の軽快なテーマは「宇宙刑事シャリバン」のBGM(渡辺宙明作曲)

34.イッカク元帥の正体は・・・
 姿が維持できんと、イッカク元帥が姿を消す際に流れる曲。「ギャバン」のBGM。このあたりは、80年代的動きのチュウネンの登場に合わせ、BGMも懐かしめの作品を多用。

35.ある時は・・・
 ケノの正体ばらしで流れたドラムロール。「秘密戦隊ゴレンジャー」のBGM(渡辺宙明作曲)

36.犬阪ケノ!8犬士の一人
 最初に流れるのはトラック35と同様のドラムロール。ケノの名乗りが決まると同時に流れる軽快なテーマは電王のBGM

37.バキュームクリーナー!
 7人の犬士が力を合わせ、バキュームクリーナーを起動させる、集団ヒーロー度数最高潮のシーンに流れる曲。「ビッグバン・スプラッシュ!」も華麗に決まらざるを得ない。元は電王のBGM

38.チュウネンに勝利
 チュウネンに勝利した事を称えるファンファーレ。ダイカクを仲間に向かえ、非常にいい雰囲気になるのだが、それは次のトラック39と共に現れるチュウネンによって、曲ごとかき消される。元はメビウスのBGM

39.どういたまして!
 突然現れ、バキュームクリーナーを強奪するチュウネン。超8兄弟のBGMをショックブリッジ風に編集

40.囚われのジュダイ
 チュウネンによってジュダイが引っ張ってこられるくだりで使用。メビウスのBGM

41.アスビーヌの本性
 アスビーヌがチュウネンから生体エネルギーを吸い取るくだりから、バキュームクリーナーで7犬士が吸引されてしまうくだりで使われた、危機感迫る曲。もとはメビウスのBGM

42.煌亜空間
 アヌビスキラアクの声が不気味に響く、煌亜空間で流れた曲。メビウスのBGM

43.絶望
 「ここから脱出できればな」「だから無駄だと言ったでしょ」犬士たちの思いが絶望へと傾いてしまうくだりで流れた、メビウスのBGM。シノが一発ギャグをする手前でフェードアウトした

44.シノの過去★
 ドウセツの発言に思わず反論してしまったソウスケ。シノが止めるものの、ゆっくりとシノの過去を語りだす・・・という場面で使用。「煌めく伝説」のアレンジ曲。

45.古今東西!
 皆が自分のやりたい事を考え、未来に希望をつなぐシーンで流れた曲は、#35のクライマックス、徳島老人の見せ場で使われた曲の流用

46.8つの魂、今、一つに!★
 「今を絶対にあきらめない!」という犬士たちの思いがフセ姫に届き、シンベエと力を共鳴させて煌亜空間から脱出、最後の大技「キラキラ・メビウス・ストライク!」に至るまでの流れで使われた曲。
 新作BGMの中で、一番最後に完成した曲である(本番2週間前の10月17日。10月3日の通しリハではデモテープが使われている)
 この曲だけは、完全なる場面とのシンクロを目指して発注。清水には、事前に芝居の完成形を見てもらい、曲が流れる時間を具体的に2分30秒と指定、タイトなスケジュールの中、完成にこぎつけてもらっている。(大事なクライマックスの山場で、流用曲は使いたく無かった。)本曲が場面の盛り上がりに見事シンクロしたのは言うまでも無く、音楽面での評価が高かったのは、恐らくこの場面故の事と思われる。多忙な中、録音編集作業をしてくれた清水には本当に頭が上がらない。
(ちなみに、このくだりでコブンゴが言った「いざとなったら珠を出せだ」という台詞は、NHK人形劇「新八犬伝」の挿入歌へのオマージュである)

47.親子愛
 フセ姫のモノローグにシンベエの台詞が重なりつつ、舞台照明がフェードインすると、フセ姫の墓を8犬士とジュダイが囲んでいる・・・というラストの場面で使われた。#36の裏のラストでも使われた電王のBGM

48.煌めく伝説★
 エンディングは勿論この歌。
 ピアノ伴奏のメロディーにのせてしっとりと歌われる1番。歌詞の不自然さ(歴代公演のタイトルを並べているだけ)を感じさせない見事な歌声でありました。(ただ、編集を経た際に、楽曲全体のキーがほんの僅かだが変わってしまったらしく、フセ姫様はリハーサルの際に動揺してしまったらしい)
 スタッフロールと共に流されたのはキラキラ座の15年間の公演写真(全部で30枚)。メロディーの効果も相まって、キラキラ座がもう終わってしまうような、感涙必至の・・・って言い過ぎか。(まぁ、少なくとも私はそうだったのだが)
 でも、曲の転調後はお祭り騒ぎ!
 カーテンコールでの20人の入れ替わり立ち替わりは、大変かと思われたが、役者間のコンビネーションが出来上がっていたせいか、交通整理はさほど大変では無かった。出ハケの動きを2週ほど前に確認し、松井による振付を本番前日に全員で覚え、あのようなカーテンコールとなったのだが、如何だったでしょう?とにもかくにも、会場の皆様の温かい手拍子のお陰。あの瞬間、「煌めく伝説」は団員皆が一体となって歌って踊れる、名実共に15周年のアニバーサリーソングとなった。

 ちなみに、音源には、リードボーカルとしてすずむし’99(小柳と村上洋。本当ならば、月出先輩も加わる筈だった)の歌声が2番のみ吹き込まれているだけで、全員歌唱によるものはレコーディングされず終い。観客の皆さんがお聴きになった、カーテンコールでの歌唱が、唯一無二の曲の完成形なわけである。(よって、CDにもカラオケverのみを収録)
 




・・・と、まぁここまで纏めたところで収録時間が70分に達してしまった

如何に、今回の楽曲使用量が多いかがお分かり頂けるだろう
(SEも含めて、歴代の公演では最多使用量と思われる)


日常とかけ離れた、架空の星座「キラキラ座」の世界観を構築し、物語の流れを途切れさせないために使用されたBGMたち・・・

だが、多用ゆえ、セリフが聞き取りづらくなってしまった場面が多々発生してしまったのも事実。

これに関しては、音響オペレーションとの入念な練習は勿論だが、

音に左右される事のない役者の確かな「発声」が必要だ。

お客さんが入る事は喜ぶべきことだが、それによって音が響きづらくなる事も忘れてはならない。
効果音の音量を下げるのは簡単だが、それでは効果音は本来の効果を出す事が出来なくなる。

音響、照明はあくまで引立てに過ぎない。
団員個人個人のスキルは常に向上させ続けなければならない。
役者の芝居こそ根幹を成すものなのだから・・・



さて、「大劇戦!THEキラキラ8犬伝 サウンドトラック」


SEやナレーション素材、客出しのオールナイトニッポン等、収録したいボーナストラックは数あるのだが、もう一枚用意して収めるには、時間が中途半端すぎる。

40分程の時間を埋める、何かがあれば話は別なのだが・・・



・・・え?CDドラマ?




いやいや、まさか・・・




 

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その3)

2009年5月28日
本公演が学生企画活動支援事業に採択される。

学生企画活動支援事業・・・

学生自らが企画する事業の内、優れたものに対して、大学が経済的支援等を行い、学生自身に実体験をさせることで、学生の企画力・実践力・社会性を高め、優れた教員等の養成に資することを目的としたものである。

#26の文楽元化を除けば、キラキラ座単独でこの事業に応募するのは、これが初めて

公演を行う事が「学祭への集客」、果ては「大学のアピール」に繋がるとはいえ、「キラ座の15周年」という名目自体は、あくまで団体の個人的事情であり、それ故、企画が通るかどうかは甚だ疑問であったのだが、そこは劇団。どうやら、プレゼンテーションにおける大芝居がうまくいったらしい

・・・というのは、冗談として、

キラキラ座は127100円の支援金を与えられ、本企画において見事全額を使い切る事になるのである。
これにより、公演の規模が格段に大きくなったのは言うまでも無い。



2009年6月8日

OBチームのキャスティングが決定する。

キャスティングするにあたり、
数多いるOBのうち、誰が出演できるのかを確認するのが先決であった。

あらかじめキャストに加えられると分かっていたのが、
3月の読み合わせに参加していた小柳・花岡・村上洋・村上依里と
主題歌作曲で既に動いていた清水
(田屋と川島は当初よりスタッフで起用すると決めていた)

あとは4月に入って、片っ端から声をかけていく事になるのだが、
スケジュールがキツそうな連中からもOKがもらえたりして、
当初の思惑通りのキャスティングが可能になった


・アヌビスキラアク/アスビーヌ
アヌビスデザイン
玉梓が生まれ変わった犬の八房
原作において、この犬に宿る玉梓の怨霊が、八犬士の誕生へと繋がるのだが・・・
あの前日談を描いている時間は、またもや無い!
だが、「八」が「8」に変わっても、犬士は犬士。如何に、「犬」士たらしめんとするか・・・

そこで生まれたのが、宇宙からやってきた邪悪な犬の化け物。
こいつをフセ姫によって浄化させて、犬士の力にしよう。
こうして、

「邪悪な犬の力を善へと転化させた神秘の戦士」=「犬士」

という独自の解釈(というか略称)ができあがった。

化け物の名称は、犬という事から「アヌビス」(古代エジプトの金狼犬の首をもつ神)
それに、キラキラ座最大の悪という発想から「キラアク」が付けられた。(「怪獣総進撃」のキラアク星人・・・勿論、頭によぎっている)

キャスティングされたのは#33でオカマの役が板についていた村上洋
あの露出の高い衣装デザインを見せられた際には、殺意を覚えたとか覚えなかったとか。


・イッカク元帥
イッカクデザイン
悪の組織において必要なのは、首領、怪人、戦闘員、そして大幹部
大幹部ポジションは、ダイカクをキラアク側に持ってくると決まった時点で、イッカクに決まった
(まぁ、09年初旬の改稿時には首領クラスに格上げされた訳だが)
原作の赤岩一角に相当するが、道節の仇である扇谷定正の要素も持たせている
ダイカク役の裕と比較的親子に見える花岡がキャスティングされた


・チュウネン
チュウネンデザイン
原作でニセの一角に化けていたのは化け猫だったのだが、今回は狸に差し替えられた。
原作にも、かつて八房を育てたという狸が登場し、妖力を持つ尼に化けるのだが、その名を妙椿(みょうちん)という。
よって、初期段階でのキャラクター名は、妙椿をモジった「ミョウジン」だったのだが、ハリセンを持って、語尾に「ちゅうねん!」を付けるという#23ゆずりの設定が加わったとたん、「チュウネン」に変更された。
明石家さんま大先生が「ひょうきん族」で扮したパーデンネンやナンデスカマン等を、多分に意識したキャラクターであり(衣装デザインも特にそうとは伝えていないのに、それらしいものが上がってきた)、ライブ感というかコントっぽさの強化のため投入したのは言うまでも無い。


・フナムシ
フナムシデザイン
原作の舩虫(ふなむし)という悪女がモデルであるが、これは完全に名前だけを借りているに等しい。
「プレイバックPart2」を歌うという都合上、歌がちゃんと歌えるのが必要条件だったのだが、
そこは#37で歌唱力が実証済みの松井にスンナリ決まる。


・サモジーロ
サモジーロデザイン
原作の網乾左母二郎(あぼしさもじろう)にあたるキャラ。
原作でも村雨丸のすり替えを行う。
前半部分の殺陣はほぼサモジーロが関わっており、ある程度の運動神経、そして、犬士役との入念な練習時間が必要とされた。
そこでキャスティングされたのが舞台工房KATEに所属していた仁木。
その動きは糸井と共演したKATEの5月の公演で確認済みだった。

第一稿では、マジーロを飲んでも、外見が変わる事は無かったのだが、4対1で戦って、犬士の弱い者いじめに見えないようにするには、やはりそれなりの敵の強さの表現が必要であり、アヌビスキラアクが犬で、チュウネンが狸という流れから、サモジーロも何かしら動物系の怪人に変身させることが決定。
そこで、キラ座公演でゆかりのある動物という事で、、#20よりトラが選ばれ、トラジーロが誕生した訳である。(ちなみに、#20の「猛獣」において、実際にトラは出てきていない)
トラジーロデザイン
トラジーロのマスクは、演者の仁木自らの手によるものだったが、ボディーパーツ共々、完成がギリギリだったため、当人が全てのパーツを装着してトラジーロになりきったのは、なんと本番が初めてであった。


・フセ姫
フセ姫デザイン
原作の伏姫に当たるキャラ
勿論原作では、今回の様なスーパーパワーは持ち合わせていない。
初期段階では別に用意していたナレーターも、「全てはフセ姫がシンベエに語って聞かせた事」という形にまとまった時点で、フセ姫に一任している。
エンディングで主題歌をソロで歌ってもらうと決めたのは、キャスティングが決まってからの事であり、一番のパートをピアノ伴奏のものに編曲してもらったのも、その後の事である。


・ジュダイ
ジュダイデザイン
原作で犬士を集めるため旅を続ける丶大法師(ちゅだいほうし)に当たるキャラ
原作では伏姫と結ばれていないが、プロローグの悲劇性を高めるため、そしてシンベエのキャラクターを固めるためにも、2人には夫婦になってもらっている。

フェスティバンの強化服を蒸着し、ギタリストキャノンを持つ・・・
#32のボスや#18の赤野一人の特性を持つ時点で、察しがつく人はつくと思うが、この役、最初期は先の2キャラクターを演じた小柳がやる想定であった。
だが、セリフの内容的にも、より上の代が演じる方が説得力が出るという事で、キャストの中では一番世代が上の柴田先輩をキャスティングしている。
(別に、小柳がチュウネンや三宮に気を移したからという訳では・・・多分ない)

勿論、という程でもないが、フェスティバンに蒸着している間は小柳が演じている。
いきなりプロローグでフェスティバンを出したのは、作品タイトルと一見関係の無いものを出すことで、お客さんにあっけに取られてもらうため(#32の冒頭と同様)
・・・という理由もあるが、TVの特撮に出てくるようなヒーローをボッコボコにする事で、犬士が8人がかりで相手をしなければならない説得力を出す・・・という目的もある。


・三宮 豊
劇中で明確にはしていないが、奈教の3回生という設定の三宮。
その名は二宮と四宮を足して二で割ったものである。(これこそ、完全に内輪ネタだ)
キラキラ座の初期作品にみられる関西弁のナチュラル芝居を意識したキャラでもある。
エンディングでのスタッフロールのちょっとした遊びに気付かれた方はどのぐらいおられるだろうか・・・?


・キラアク兵士
キラアク兵士デザイン
出番の無い間は主に黒子として活躍してもらったキラアク兵士。
初めは4幕において、シノを客席側で追いかけるムラカミ軍の隊員も二役で演じてもらう予定だったが、パルテに入った際、追っかけっこ自体が不可能と判断。
出番が僅かしかない事もあってか、ムラカミ軍の隊員は声のみで済まされる事になる。
(これが暗転中の繋ぎに使う、声だけ芝居に発展する)

特にオーバーな芝居を要求しないつもりだったキラアク兵士。
しかし、日に日に明らかになる幸恵氏の独特かつ強烈なキャラに、「これは見せ場を作らねばならん」という思いに駆られ、「山田太郎を連れてくるキラアク兵士」の場面はあんなに膨らんでしまう事になるのである。


・過去作品からの客演キャラクター
トナカイやチャオは、当時のオリジナルキャストを当然のように配役
トナカイは着ぐるみを新たに購入したが、チャオは当時のままの衣装(自前)だった。
フランチェスコはオリジナルキャストの改原が遠方にいる為、#33でデビューした佐藤をキャスティングした。




さぁ、役者は揃った。

だが、この時点で、まだまだ揃えねばならぬ物が大量にある事を、
本当の意味で理解していた者は、誰一人いなかった・・・

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その2)

2009年5月
さて、早速キャスティングである。
コレが決まらねば、すべては始まらない。

まずは8人の犬士

ケノを除いて、設定上の性別は全員「男」
よって、5人の男子は有無を言わさず全員犬士に決定

あとは女子をキャストとスタッフに振り分けるべく、どちらが良いか希望を聞く。
すると、ちょうど良く3人がキャストに名乗りを上げた。
まったく、ウマい具合にハマるものである。

それでは以下に、8人のキャスティングとキャラクター設定に関して、雑記することにしよう。


・犬塚シノ
シノデザイン
台本を書き始めた段階で、糸井をキャスティングするのは内心決めていた。
村雨丸で必殺技を決めるくだりがヒーローチックなのも、それを意識しての事である。
(だってアイツ、ああいうの好きだもの。まぁ、糸井がいる内にヒーローものは一度やらなきゃという思いはあった)
初稿ではヒーローとしての側面が強めだったのだが、ゲンパチとの対比でその要素は薄まり、一発ギャグまでやってしまう、楽しい男になった。(勿論、ここぞという所でヒーローになるのだが)


・犬川ソウスケ
ソウスケデザイン
原作よりもシノの弟分としてのキャラを強調したソウスケは、女子をキャスティング
ただ、ソウスケ役の田中万結は#37と39で男役だったので、こちらも特に抵抗は無かった。
(ちなみにソウスケの仕込み笛「月音」の名称は彼女が#36で演じた役の名に由来している)
「動物と会話できる野性児」という設定は、サモジーロがトラジーロに変身する設定が出来てから、加わったものだが、それによって更にはトナカイが終始無言になることに・・・(決定稿の段階でも、トナカイは言葉を喋る事になっていた)


・犬山ドウセツ
ドウセツデザイン
原作では火を操る道節だが、舞台上で再現不可能という理由で、早々に「雷を操る」に設定を変えている。
が、これにより、#27・28の「あらしのよるに」の再現が出来たり、バキュームクリーナーを起動させる8幕の大事な見せ場が生まれた。
ちなみに原作で仇の扇谷定正(実は影武者)に近づくために名乗った偽名は「大出太郎」だったが、#35の登場人物にちなんで「山田太郎」に変更している(一応、「山」繋がりにはなっている)
また、結局仇打ちが出来ず終いなのは原作通り。


・犬飼ゲンパチ
ゲンパチデザイン
原作の現八は、捕り物の名人だったが、初登場時は罪に問われて牢に入っていた。
信乃を捕える事を条件に牢から出る事を許され、信乃との一対一の戦いにいたる・・・
が、そのようなバックボーンを描いている時間は無いため、今回は追っ手として分かりやすく、レンジャー部隊の隊長という事に・・・(4幕は「芳流閣の戦い」のリメイクのつもりである。)
最終的にはシノよりも正統派のヒーローという位置づけになり、「ジュダイへの憧れ」という本作独自の要素が加わった。

キャスティングに関して最後まで難航したのが、シノとゲンパチとドウセツ(糸井と白井と上川)。
どうすれば、一番バランスが良いのか・・・
(最初期には糸井や裕をゲンパチ、上川をダイカクにする案もあった位)
だが、#39の天城(糸井)と駒形(白井)の芝居が、シノとゲンパチの関係性に通じる部分もあったため、最終的にそのコンビを今回もあてはめる事に。
ちなみに、ドウセツのキャスティングに当たっては上川の#37での芝居を参考にした。


・犬田コブンゴ
コブンゴデザイン
コブンゴは巨漢の力持ちというキャラ
見た目からして分かりやすい「体格」が必要とされたのだが、
09年3月時点では、スラっとした体型の者しかおらず、どうしようか正直頭を痛めていた。
そこへ入って来たのが一回生の町田!
当人は裏方志望だったのだが、私と糸井の強引な押しにより、コブンゴに決定。
そして、決定と同時にコブンゴには、「11月までその体型を維持する」という使命が与えられたのであった。

しかし、制作スタッフ不足のキラキラ座・・・、裏方として大成して欲しいという思いが無いわけではない。


・犬村ダイカク
ダイカクデザイン
最初はキラアク側にいるダイカク。
フナムシに変装していたケノも含め、2人も犬士を敵側に配置した理由は・・・

実は今回の芝居、キラアク兵士を除くと、純粋な悪人が3人しか登場しない。
アヌビスキラアク(アスビーヌ)、チュウネン(イッカク元帥)、サモジーロ(トラジーロ)
その一方でヒーローは8人・・・
8対3では明らかに、勝負が見えている。
かといって、これ以上キャスト数は増やせないし、キャラの交通整理も大変・・・
ならば、犬士側から2人ほど借りてこよう、そうすりゃ6対5だ
てな訳で、原作でもニセの父をずっと慕い続けていたダイカク(とケノ)がチョイスされてしまったのである。
(ちなみに、キラアク遺伝子コンバーターで犬士同士を戦わせたのも人数バランスの問題である)

犬士がシャレコウベの願いを受けて、偽のイッカクの元からダイカクを救いだすのは、原作通りの展開。(ただし、原作で救いだすのは現八が単独でだった。)


・犬阪ケノ
ケノデザイン
原作では実は男の毛野
だが、男役の女子が他にもいる中で、「見た目女の実は男」を女子が演じるのは、分かりづらいという事もあり、勝手に紅一点にしてしまった訳である。
原作でも女田楽・乞食・居合師に扮していたことを生かし、変装の名人として設定。
過去作品からの客演キャラ(トナカイ除く)が実は彼女一人という事で、ギリギリ統一感を持たせている。
毛野も道節と同じく、親の仇を追っているキャラなのだが、今回は「復讐」を肯定しない筋書きのため、そのテーマはドウセツのみに持たせる形になった。


・犬江シンベエ
シンベエデザイン
最年少15歳のシンベエ。
15年目の象徴という意味もある事から、初めから一回生をキャスティングする想定でいた。
(08年時点では、キラ座だけで頭数が揃うと確信できなかった事もあり、劇団からっぽに所属している現役高校生をキャスティングする事も検討していた)
原作では小文吾の妹の子ども。両親の死後に神隠しにあい、伏姫神女直々に育てられ、立派に成長して帰ってくる。
フセ姫がシンベエを異次元(というか我々の現実世界)に飛ばし、夢の中で物語を見せるという展開は、この「神隠しからの生還」をイメージしたものである。
裏幕において、三宮との一対一の芝居がある事もあって、既に演劇の経験がある河原がキャスティングされることに。




数度の本読みを経て犬士のキャスティングが決まったのは、5月20日の事だった。
これ以降、毎週水曜日は午後から稽古を実施。
柔軟と発声の後、各場の形を作っていく事になる。

稽古も後半になると、柔軟と発声をすっ飛ばしてしまう事も多々あったのだが、
やはり多少の余裕がある時は、欠かさずやってもらいたいものである。


さて、お次はOBチームだが・・・








テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

THEキラキラ8犬伝、制作の流れ(その1)

2007年1月
私、小柳が所属するシアター生駒のメンバーの一部で、「南総里見八犬伝」を舞台化する動きが出始める。
私もその実行委員会に加わり、今まで未見だった八犬伝の世界に初めて触れる。

この実行委員会自体はやがて立ち消えになってしまうのだが、八犬伝に「ヒーローものの原点」を見た私は、いつか舞台で八犬伝をやろうと、自分なりにプロットを書き始める。

この段階で考えていた事は、

・原作の名場面をちゃんと抑えた上で、2時間以内に収める
・8人が揃うところに最大のカタルシスを感じるので、そこを必ずクライマックスに持って行く

以上の2点

だが、あの長編作品である「八犬伝」を、全体的な流れを残したまま2時間以内で収めるのは容易ではなく、場面構成と登場人物整理がひたすら続く。特にこれといった打開策も得られぬまま・・・


2007年2月
劇団キラキラ座10周年記念のCDドラマ「他人戦隊ストレンジャーALIVE~独裁西域記~」(2004年収録)がようやく編集完了
この頃から、2年後に控えた「15周年記念」の取り組みを意識するようになり、
「10周年で3年かかってしまったのだから、15周年は早めから準備しよう」という事で、
遊び半分のプロットを書き始める。

が、この時点で考えていたのは、また「CDドラマ制作」であり、内輪騒ぎの傾向が強いものだった。
題して・・・

超能力刑事VERSUS
 THE KIRA×2 ALLSTARS
~村上家のちょっとだけ長いクリスマスイブ~

#32を中心に、#2324・25等の内容を組み合わせたものだが、あらすじを書くと・・・

超能力犯罪者が過去のキラ座の公演から悪役だけを集めて、同盟を結成。
自分たちの負の歴史を改ざんすべく、大洪水を起こして、キラキラ座15年の歴史を文字通り「水に流してしまおう」と企む。
起こった大洪水によって流されてしまった村上家。
その家族を救出にやってきた、SP-0のアニィーとヒロシだったが・・・
駆け付けたサンタとトナカイは、本当にボスとゴローの変装ではないのか?
そして、この危機を救う唯一の手段、ギタリストキャノン・バキュームクリーナーモードは起動できるのか?

・・・というもの。
まず、05年制作の#32が中心な時点で、09年時点の現役団員が置いてけぼりになる。
が、この頃の私は、そうなる事に少しも気がつかなかった。
この時点では記憶に新しい作品でも、2年後にはそれに携わった団員が全て卒業してしまっている・・・
学生劇団の世代交代サイクルは私が思うより遥かに早かったのである。


2008年2月
その後も、「八犬伝」と「CDドラマ」のプロットは特に大きな動きも無く、ひっそりと書きすすめられていた。
CDドラマ・・・、「8犬伝」にも使われる要素が微妙にあると言えばあるのだが(過去公演のネタが散りばめられてる点や、主題歌「煌めく伝説」の歌詞の存在など)、このプロットは、皆に見せる前に私自身の手でお蔵入りになる。

卒業後の演劇活動を通じて、やはり劇団の記念行事は芝居の「公演」であるべきで、お客さんに観て頂いてこそ意味があるという意識が強くなっていったのである。

では、どうするか・・・
お客さんに15年の歴史を感じて頂き、現役がこれまでのキラ座を知るキッカケを作るためにも、
「全員集合!」的要素は入れたい・・・
だが、それだけではいけない。
何か、それを散りばめる為の大きな土台が必要・・・


って、あるじゃない!


かくして「八犬伝」の中に、キラ座の過去ネタを組み入れていくという基本アイデアはこの時点で生まれた。


2008年3月
#36の裏公演(08年度の新歓公演)の稽古と#36の台本執筆が同時並行でスタート
この頃から、#36で新人公演、#37で学祭公演、#38で卒業公演、#39で次年度新歓公演をすれば、15周年の学祭公演をキリの良い#40にできるという目処が立つ(実際、見事にそうなる訳だが・・・)

そして、肝心要の台本だが、最初は里見家を吉良家にする等の可愛らしい改編だったのが、「携帯電話」などの各種アイテムを組み込もうとすると、日本の戦国の世の話にするのはどうしても無理が出始めたため、開き直って、全く別世界の話にしてしまうことを思いつく。所謂「キラキラ座」という星座の設定である。
これにより、物語の自由度が一気に上がったため、プロット作成はサクサク進み始める。


2008年4月
#36の裏が終了、1回生が2名(白井と田中)入団する
mixiのキラキラ座コミュニティ内で、「何して祝う?15周年記念」のトピックがつくられ、徐々に本企画を浸透させはじめる


2008年5月
15周年公演の最初のプロット(と言うには簡単すぎるあらすじの羅列だが・・・)ができあがる。
この時点では裏幕(三宮先生とシンベエのくだり)が存在せず、タイトルも「大激戦!THEキラキラ8犬伝」だった。
先の日記でも触れた通り、本タイトルは08年9月公開の映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(ラストシーンのエキストラの中に私がちゃっかり映っている)をもじったモノなのだが、まさか、こんなふざけたタイトルでそのまま通ってしまうとは、私自身意外だった。

後に「大劇戦」に変わったのは・・・

・「劇戦」が「激戦」と同じ意味を持つ単語であると分かったこと
・裏幕の挿入で、「劇中劇の戦い」という意味合いが出てきたこと
・タイトルをシャッフルすると「劇だんキラキラTHEせい8犬伝(劇団キラキラ座制八犬伝)」となるようにしたかったこと

以上が主な理由である。

また、裏幕の挿入には、「クライマックスでのシンベエの登場が唐突にならないようにする」「ラストの落ちにヒネリを加える」等の理由があるのだが、まさか本番で「軌道修正」という重大な役目が与えられるとは想像もしなかった・・・(コレについては後日詳しく)


2008年8月
台本の第一稿が完成
#37の台本打ち合わせの席上に持って行ったのを皮切りに、W村上や花岡、西山などのOBに少しずつ回し始め、確認してもらう。
(OBに回したのは本公演への出演交渉という側面もある)

この時点では、どれだけのOBの参加があるか目処が立たなかったため、
とりあえずはキャスト数を稼ぐためのキャラクター配置がされている。
例えば・・・

ムラカミ家に向かう途中のシノが時政さんに出会ったり(シノは時政さんの話し相手をしている間に村雨丸をすり替えられる)、

「プレイバックPart2」を歌うためだけにケノがキューティーアニィー(#32)に変装したり、

ナレーション要員としてケンケン(#27・28)が出てきたり・・・

また、アヌビスキラアクはプロローグで消滅し、15年後の現在には、息子(自称娘)のアヌビスキラアク二世が別キャストで登場する事になっていたので、8幕におけるドンデン返しも存在しなかった。
(ちなみに消滅させられ、犬士の珠に転化させられるアヌビスキラアクには座長をキャスティングする想定であり、のっけから世代交代感を強めるつもりだった)


2008年11月
#37の上演、現役団員が初めてパルテでの公演を体験する。
また、台本を読んだ清水の手で、主題歌「煌めく伝説」に曲が付けられ、デモテープが小柳の元に届けられる。
#36~37を通じて、団員の数がだいぶ増えた事もあり、本番を1年後に控えて、#40はかなり現実味を帯びてくる。


2008年12月
座長と相談した末、12月26日(金)に15周年公演の実行委員会的な呑み会をする事に
各世代から万遍無く10人ほどが参加した
この時点で、決まった事柄は・・・

・2009年11月1日(日)午前11時~ パルテノン講堂にて上演。旗揚げ時と同様の学祭公演。300人の集客を目指す!
・演目は、対抗馬が出ない限り、とりあえず小柳の脚本でやる。2009年4月には決定稿を上げるので、それまでにあらゆる関係者に準備稿を回して意見を乞う
・稽古開始は2009年5月。それまでにキャスト・スタッフの構成をあらかた決める
・映像でもアニメでも、入れられる要素は何でも入れる

・・・と、いうもの。
開演時間は、学祭のタイムテーブルの都合で後の変更になるものの、おおよその事はこの時点で決まっている。
300人動員の話は流石に忘れていたが・・・


2009年1月
廣田姉さんに「キャラ設定に無駄は無いか」という指摘を頂き、
「単に面白いから」という理由でオカマにしていた「アヌビスキラアク二世(後のアスビーヌ)」の設定を再考することに。

その結果、「キラーQ」というエネルギー球体を新たに設定
(アヌビスキラアクの邪悪な力という曖昧な表現だったのが、「邪悪な大きな玉が8つの正義の珠に分かれた」という具体的なイメージに変わった)

そして、
アヌビスキラアクはその玉を奪われたためにオカマになってしまった

侵略兵団はそれを取り返しにきた

バキュームクリーナーもマジーロもそのためのアイテムだった

という具合に、場面場面を個々に盛り上げるためだけに存在していたものが、全体的なまとまりを帯びるようになった。
また、キャラクターが多すぎるという意見を受けて、時政さんやアニィー等のキャラもここでオミットしている。

あとは伝えるべきメッセージを如何にハッキリさせるかが最後の課題に・・・
それは即ち、犬塚シノのキャラクターをどう描くかという問題でもあった


2009年3月
シノの描き方に多少の不安を残しつつも、一応の決定稿が完成。
#39の稽古の合間を縫って、本読みが2回に分けて行われる
実際の上演時間が約1時間40分だったのに対し、この時点の読みでかかった時間は1時間20分ほど。
だが、ネックなのは、新歓公演の#39でどれだけの新入団員が入ってくるかという事であった。
世代交代劇の側面を持たせた自分としては、「現役チームとOBチームの対立構造」を持たせてキャスティングするのが大前提だったのだが・・・


2009年4月
#39が終了し、新入生が4名入団!
現役だけで8人の犬士が揃えられる・・・

もう迷いは無くなった。
こうして#40「大劇戦!THEキラキラ8犬伝」の制作が正式に始動するのである。




テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

ご来場、ありがとうございました!!

劇団キラキラ座誕生15周年記念 第40回公演


「大劇戦!THEキラキラ8犬伝」


早朝10時30分開演にも関わらず、
およそ100名ものお客様(パンフの残部数からカウントしたものですが)にご来場いただきました。

芝居というものは、「舞台」「役者」そして「お客様」がいなければ成立しないもの

今回のような大きな節目となる舞台で、たくさんの方が時間を共有してくださったこと・・・
関係者一同、大変感謝しております。

本当にありがとうございました!


アンケートや個別に頂いたメール等で、たくさんご意見も頂戴いたしました。

必ず、今後の糧として役立てます。


詳細な報告に関しましては、また改めてまとめさせていただきます。









 

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

劇団キラキラ座

Author:劇団キラキラ座
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。